着物を借りる場合の注意点
着物は、正絹というデリケートな生地で作られていることがほとんどですから、取り扱いには十分注意する必要があります。
まず、自宅で洗濯することはできません。
普段着物に慣れている人であれば、着物を着ていることに不自由さを感じないのでしょうが、着物に慣れていない場合、動作が不自由になり、裾やそで口などを汚してしまいがちです。
自分の持ち物であればすぐにクリーニングに出すことができますが、貸衣裳の場合、まずしなければならないことは貸衣裳店への連絡です。
少しの汚れなどはそのまま返却しても良いことが多いようですが、一言連絡をしておくことが大人のマナーではないでしょうか。
クリーニングでも取り除けないような汚れを付けてしまった場合などは、弁償というケースはほとんどなく、「買い取り」になることが多いようです。
貸衣裳を利用する場合、特にインターネットでの貸衣裳の場合は、その辺りの注意点などを見逃してしまいがちですので、気を付けてください。
次に、貸衣裳で着物を借りて、バッグや草履など小物も一緒にレンタルした場合、返却時に注意が必要です。
トラブルになるケースは、返却忘れです。
つまり、着物や長襦袢までは返却しても、バッグや草履など返し忘れることが多いということです。
本当に多いのが帯締めという話を聞いたことがあります。
着物を脱いだ時に、タオルなどと一緒に持ち帰り、どこに行ったか分からなくなるケースが多いようです。
小物類もきちんと揃っているか確認して返却しましょう。
この点についてもレンタルを利用する前に確認するべきです。
そして、着物だけでなく、他の衣裳でも同じことがいえるのですが、キャンセルについても事前に確認しておきましょう。
一週間前など、レンタルの日が近くなるとキャンセルの料金として全額を請求されることもあります。
中にはキャンセルは一切受け付けないという貸衣裳店もあります。
不明な点を残さないようにすることが大切です。